福寿草のお花畑「霊仙山」


3月29日(土)くもりのち晴れ                             松井 伸夫
 
 3年前の8月26日、35度を越す真夏の霊仙山に挑戦し、三角点まで登れないまま
下山した残念な経験があったので、今回Tさんから参加の誘いに喜んで参加させて
もらった。
 大阪駅を2台の車に7人が分乗して出発(7:30)、名神高速彦根 I・C-R306 県道
17号へ、「河内風穴」を過ぎてまもなく落合の登山口に到着(9:56)、人気のない川
沿いの道に駐車していよいよ出発だ(10:10)。
 
 登り始めてすぐに今畑の廃村跡に唯一人の気配のする「宗全寺」と言うお寺があり
近くの空き地に「福寿草」の群生地を見つけて歓声をあげながら早速カメラで撮影。
 ゆるい登りを過ぎて背丈以上の笹の中をかきわけて約1時間で「笹峠」につく、石
灰岩がごろごろと顔を出したカルスト地形は、山口県の秋吉台を思わせる眺めだ。

 一息入れてから急斜面の西南尾根を登り始める(11:27)、ゆっくりゆっくりと上が
るにつれて眺めも広がって来た、遠く琵琶湖が春霞の中に、そして藤原岳が雪を残
した悠然とした姿が見える。
 強い風が下から吹き上げてくる、身体が吹き飛ぱされそうな強い風だ、又、気温も
下がってきてSさんの温度計では7度、全員が防寒衣をつけて歩く、石灰岩のガレ場
は歩道がはっきりとしなくなかなか歩きづらい、「近江展望台」(12:08)を過ぎてガレ
場の続く尾根に出るとそこには「福寿草」が可憐な姿で我々を迎えてくれた。
 
 青みがかった黄色は絵の具では表現出来ないくらい美しい色だ、注意して歩かな
いと踏みつけてしまうほど一面が「福寿草」のお花畑である。
 昼食は「石灰岩」と「福寿草」に囲まれ雄大な山々を見ながらの食事で、食べるも
のはみんなおしく賛沢な楽しい一時だった。
 
 午後は、今回の目的地「霊仙山」を目指して出発(13:31)尾根の北側には雪が残
り深い笹の中をくぐるようにして歩く、最高点ピーク(14:09)を過ぎて「霊仙山」の三角
点に到着(14:23)いつのまにか雲もとれて素晴らしい展望だ。  今から403年前の
天下分目の戦いのあと、関ヶ原の地形がはっきりと見ることができる。
 三角点を下り少し登って行くと前回に来たことのある「経塚山」に着く(14:44) ここ
からは、雪解けの笹の道が続く、琵琶湖の形をした「お虎カ池」(15:02)は、前回き
た時に比べて水が多く溜っているように思えた。

 笹の道が続き急な下りを過ぎて五合目の見晴台(15:25)で一服、全く雲がなくなり  
真っ青い空の向こうにくっきりと「霊仙山」の稜線が美しく見えた。
 ここから約30分歩いて「汗ふき峠」(15:56)の分岐から大洞谷を下って落合の集
落につく(16:25)人の気配はなく各家は板で張り付けられている、公民館?らしき建
物だけがやたらと立派に見えた、選挙用の掲示板が異様に目についた。
 出発点、落合の駐車地点に到着(16:30)出発時にいた他の車はすでに出発して
いて我々の車2台だけが残されていた。

福寿草(2003/3/29)

西南尾根の群生地

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