あまぎさん

天 城 山

2012/5/31                                                         3人パーティ(崎田記)

 土肥温泉(前泊)→R136・414・59・12→伊豆スカイライン冷川〜天城高原→R111・ゴルフ場前
 万二郎岳 1299m、 万三郎岳 1405.3m

 登山口→四辻→万二郎岳→石楠立→万三郎岳→涸沢分岐点→四辻→登山口
 駐車場10時20発(20分)四辻(60)万二郎岳(20)馬の背・昼食20分(30)石楠立(40)
    万三郎岳(50)涸沢分岐点(75)四辻(15)駐車場15:50着 
Σ5時間30分、9Km
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   天城と言えば小説「伊豆の踊り子」や演歌「天城越え」でも有名になり、いまや全国区の山塊だ。
  深田は日本百名山の記述の中で観光業者に蚕食されていると、嘆いたそうだ。 確かにゴルフ場
  入口まで舗装道路が続き、傍の無料駐車場も広い。標高は既に1050mに達している。

   学生時代の友人三名で土肥温泉へ泊り、翌日は曇天ながら縦走コースに取り付いた。 東から
  西へ続く縦走路は天城峠下へ至るが、今回は万三郎岳下の分岐点から北に下り、石楠花コースを
  辿り登山口に周回する行程だ。

   コースからは伊豆大島や富士山が眺望できるとか、今回は残念ながらガスの中で周囲は俯瞰
  できなかった。 しかし万三郎岳下から石楠花の古木が現れ、涸沢分岐まで群落が続く。 更に
  苔むした路は屋久島並みの深山を醸していて、正に石楠花コースの盛りを満喫できた。

縦走コース・馬ノ背付近

 

<縦走コース>

 天城山と呼ぶピークは無く、万三郎岳が天城山系の最高峰になる。 駿河湾と相模湾に
挟まれた伊豆半島は昔から豪雨や地震の土砂崩れなど自然災害が多く、昭和33年の狩野
川台風などは新聞で読んだ記憶がある。
 今月も天城では記録的な大雨があったそうだが、登山口に踏み入ると苔むした径が削ら
れたり、沢には水流の跡も残っている。

 20分ほどはゆるい下りで万二郎岳と涸沢への分岐に至る。四辻との標があり、周回し
てここに戻る予定だ。樹林帯の中、木の根っこや石ころの径を上り高度が上がる。大きな
ガレ場に着き、一休みする。上流からの土石で生じた痕跡が凄みを語る。

 花が終わった馬酔木の林が現れ、足元も滑る坂になり、漸く万二郎岳のピークに届いた。
3組ほどが休息、昼食の人もいる。 周りは雲で閉ざされている、三角点は無く、古い石柱
に御料局測点とある。昔は宮内省の山林だったようで、明治時代のものだろうか風雪によ
くも耐えたものだ。

 先に進むと馬酔木の林、ツツジのピンクや赤い花が落下して気分も爽快な径だ。馬の背
付近で休憩して腹ごしらえをした。 小さなアップ・ダウンを過ごして緩やかな上りとなると
シャクナゲ林が現れる。 平地では終った花がここでは盛りを残し、ブナ林との絶景だ。
白い石楠花もあり、感嘆の声がでる。

 最後の急坂を登って天城山・万三郎岳に届いた、2組ほどが休憩中だった。眺望は叶わ
ないがミルキーホワイトの雲が立ち込め、幻想的なピークに出遭った。 大半の人が引き
返す予定だそうで、涸沢方面に向う人はいないようだ。


 

縦走路入口・登山口

万二郎岳登山口・四辻

御料局測點の標/万二郎岳

万二郎岳頂上

白シャクナゲ

石楠立/ハナタテ

石楠花/rollover 白の石楠花

ピーク

万三郎岳頂上/rollover (天城山系のピーク)

シャクナゲコースへの分岐点

 

<シャクナゲコース>

 山頂を西に下り、涸沢方面の分岐点から北に急坂を下りる。脇の林にはツツジや石楠花
が花を付け楽しませる。 300mほど下ると急角度に右折する涸沢分岐点に至る。ここから
は岩や苔むした径に変わり、上部のシャクナゲを見上げるようになる。

 水の少ない沢にはコケや大谷ワタリ、羊歯などが茂り、縦走尾根とは違った植生となる。
屋久島の白谷雲水峡を小さくしたよな光景に感嘆する。降水量も多く尾根の北側にある為
柔かい光が造り出したのだろう。

 何度も沢を横切り、長い水平道を東進、やがて四辻へと戻った。約5時間でループした
ことになる。花の多い縦走路、苔むした沢道のトラバースと変化のある山歩きとなった。


 

ヤマツツジ

ミツバツツジ/rollover ヤマツツジ

涸沢分岐点

シャクナゲコースの苔むした沢

四辻へ戻り周回した

 

PS: 北海道〜石垣島まで全国の景勝地、温泉地を漫遊するK君、百名山を踏破して
    渓流釣りも楽しむ I君に感謝しつつ、また元気に歩きましょう!

 

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